戦国時代の大名や武将、ゲーム等について紹介。

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勝って兜(かぶと)の緒を締めよ




戦いに勝ったからといって油断してはいけない。
いつ再び敵が現れないとも限らないのだから、兜(かぶと)の緒をきちんと締めておけ。
成功したからといって、気を許してはならないことをいう。

戦国大名である北条氏の第2代当主、北条 氏綱(ほうじょう うじつな)の遺言に記されています。





北条氏綱肖像画 小田原城所蔵






同様の意味で、
油断大敵(ゆだんたいてき)や伏寇在側(ふくこうざいそく)があります。



伏寇在側(ふくこうざいそく)

「伏寇」は潜んでいる盗賊、「在側」は近いところにいるという意味。
怠ることなく、いつも注意すべきだという戒めの言葉。
常に自身の身のまわりの注意を怠らず、慎みのある言動をするべきという意味もあり。





北条氏綱は、父である北条早雲(ほうじょう そううん)からの伊豆と相模に加えて、武蔵半国と下総の一部、そして駿河半国を領国に加えました。

領土拡大をなしとげた北条氏綱の成功の秘訣は、「慎重な性格」だったのかもしれません。





「北条記」では、北条氏綱のことを「二世氏綱君は父のあとをよく守って後嗣(こうし)としての功があった」と評価しています。

※後嗣(こうし)あとつぎ。よつぎ。子孫のこと。





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