風林火山
「孫子」の「軍争篇」には、軍隊の進退について書いてある内容です。
風林火山は、その中から部分引用したものである。
甲斐の戦国大名である武田信玄の旗指物(はたさしもの)に記されたとされている。
※旗指物(はたさしもの) 軍旗のこと。
軍旗に記されていた文字は、「疾如風、徐如林、侵掠如火、不動如山」。
「風」
故其疾如風(故に其の疾きこと風の如く ゆえにそのはやきことかぜのごとく)
(軍隊が)移動するときは風のように速く。
「林」
其徐如林(其の徐かなること林の如く そのしずかなることはやしのごとく)
軍の陣容は林のように静かで、敵方の近くでも見破られにくく。
「火」
侵掠如火(侵掠すること火の如く しんりゃくすることひのごとく)
攻撃するときは火のような勢いに乗じて。
「山」
不動如山(動かざること山の如く うごかざることやまのごとく)
陽動戦術に惑わされず、陣形を崩さないことは山のように。
軍隊の基本的な戦術のあり方を示しています。
丸暗記して暗唱できれば、語呂もいいのでカッコイイですね。