国民健康保険 1067億円の赤字
自営業者などが加入する国民健康保険の令和4年度の決算がまとまりました。
保険料収入は加入者の減少などで9年連続で前の年度を下回り、実質的な収支は1067億円の赤字となりました。
国民健康保険の加入者数は、前の年度より124万人減って2413万人となり、過去最少を更新。
これに伴って保険料収入は前年度より502億円減り、2兆4513億円となり、9年連続で前の年度を下回りました。
支出は、保険給付費が加入者の減少で前の年度より1338億円減って8兆6244億円などとなりました。
この結果、全体の実質的な収支は1067億円の赤字となりました。
国民健康保険は、加入者の4割以上を65歳から74歳までの高齢者が占め、1人あたりの医療費が高い状態です。
一方、保険料収入に影響する加入者の平均所得が低く、厳しい財政状況となっています。
厚生労働省は「医療費の適正化を進めるとともに、今後、財政支援のあり方も検討していきたい」としています。
国民健康保険が高い理由
①保険料の全額負担
国民健康保険では、加入者が保険料の全額を負担します。
一方、会社員や公務員が加入する被用者保険では、保険料の半分を勤務先が負担します。
そのため、国民健康保険に切り替えた場合、保険料が高いと感じることがあります。
②扶養家族の保険料
国民健康保険では、加入する世帯の所得と加入者数によって保険料が決まります。
扶養家族が多い場合はその分保険料も高くなるため、社会保険と比較して負担が大きくなることがあります。
③高齢化と医療給付費の増加
日本の高齢化に伴い、医療給付費が増加しています。
これが国民健康保険の保険料値上げの要因となっています。
高齢者人口の増加により、医療費の負担が大きくなっていることが背景にあります。
④所得の伸び悩み
国民健康保険の加入者の所得が伸び悩んでいるため、個々の保険料負担が相対的に重くなっています。
⑤税率や課税限度額の改定
国民健康保険税の税率や課税限度額が改定されることも、保険料が高くなる要因の一つです。
令和4年度の国民健康保険の実質的収支は1067億円の赤字となりました。
過去数年間は国民健康保険料は増加し続けています。
今後も国民健康保険料は増加し続けていくことが予想されます。
参考文献 「国民健康保険」令和4年度決算 実質的な収支1067億円の赤字
