日本のハンバーガー業界 大きな変革期
2025〜2026年にかけて、日本のハンバーガー業界では大きな変化が連続している。
バーガーキング日本事業の買収
米金融大手ゴールドマン・サックスが、バーガーキングの日本事業を約700億円で買収しました。
この買収には攻めの成長投資を目指す姿勢がある。
モスバーガー超え、2位、さらには1位を狙う野心、といった戦略が背景にあると報じられています。
バーガーキングは2025年に大幅出店で300店超(2028年に600店目標)へと拡大しており、勢いを強めています。
ロッテリア → ゼッテリアへの変革
ゼンショーホールディングスが買収したロッテリアを、2026年3月までに新ブランド『ゼッテリア』へ完全転換する計画が決まりました。
つまり、ロッテリアの名前は消え、ゼッテリアとして再出発する構造改革です。
ゼッテリア戦略の狙い
原材料仕入れ・物流の統合による効率化
“バーガー+カフェ”の顧客体験づくり
既存のロッテリア・ゼッテリア両ブランドのノウハウを統合して、価格競争だけでなく新しい価値競争を狙っています。
ここから読み取れるのは規模の追求より、役割の明確化へという潮流です。
ドムドムハンバーガーのMBO(経営陣による買収)
老舗のドムドムハンバーガーがマネジメント・バイアウト(MBO)を実施しました。
このMBOには、スガキコシステムズ(Sugakiyaなど運営企業)やベジテック(青果仲卸)、スワローホールディングス(食品関連会社)が共同出資者として参画しています。
ポイントとして、
ブランドを外部投資ファンド依存から脱却し、現場主導で育てる
他社との協業・連携で成長機会をつくる
規模ではなく収益性とブランド価値の強化にフォーカス
ドムドムは“ニッチながら強い支持層”を重視する戦略へシフトします。
なぜ“今”なのか?背景の構造変化
① マクドナルドの圧倒的支配
日本ではマクドナルドが約3,000店舗で圧倒的人気を誇り、他のチェーンが追走しても差が大きい状況です。
そのため、他チェーンは単純な店舗数競争ではなく、他の価値軸で差別化を図るしかなくなってきています。
② コスト高・人件費上昇の圧力
人件費上昇や原材料価格高騰、物流コストは外食産業全体の課題です。
大手でも価格転嫁や効率化が必要になっており、経営体制の強化や資本再編が不可避になっています。
③ 消費者の価値観の変化
価格だけで選ぶ時代から、“空間価値(カフェ感)”、“プレミアム体験”、“ヘルシー・ローカル素材”といった価値基準が多様化しています。
たとえば、ゼッテリアはカフェのような過ごし方、ドムドムは独自性あるメニューとブランドストーリーでファン作りを強めています。
今後の業界勢力図の展望として、マクドナルドは依然トップに君臨するだろう。
モスバーガーは差別化基盤を維持し、バーガーキングは出店戦略と投資ファンドのバックアップで勢いがあり。
ゼッテリア(旧ロッテリア)はブランドの再構築を目指している。
ドムドムは規模は小さいが、独自メニュー・話題性で存在感強化している。
今後のハンバーガー業界の推移を見守りたい。
参考資料 Yahooニュース 「マクドナルド一強」は終わるのか 変革が続くハンバーガー業界の背景と今後の展望は
