個人向け国債の2025年度発行額 6年ぶりの高水準に
個人向け国債の2025年度発行額が、約4兆5253億円(1月時点)に達し、2019年度以来6年ぶりの高水準となった。
① 金利上昇で「預金より有利」になった
最大の理由は金利環境の変化です。
日本銀行が金融政策を正常化し、長期金利が上昇。
それに伴い、個人向け国債(特に変動10年)の利回りが上昇した。
一方、銀行預金金利は上がっても依然として低水準となっている。
「元本保証で、預金より利回りが良い」という状況が久々に戻り、個人マネーが流入しました。
② 「最低金利保証」が安心感を高めた
個人向け国債には独自の強みがあります。
変動10年・固定5年ともに、年0.05%の最低金利保証がある。
国が発行 → 信用リスクが極めて低い。
1年経過後は中途換金可能(ペナルティは利息調整のみ)となっている。
株式や投資信託の価格変動に不安を感じる層にとって、「減らない安心資産」として再評価されています。
③ 物価高・相場不安で「守りの資産」需要が拡大
近年の環境も追い風です。
株価は高水準だが、先行き不透明である。
また、海外情勢・為替変動への警戒感がある。
その結果、「リスク資産はもう十分持っている」「一部は安全資産に戻したい」という資産防衛志向が強まりました。
④ 高齢者・退職世代の資金シフト
特に購入が増えているのが、年金生活者や退職金を受け取った層。
理由は明確です。
定期預金では利息が物足りない、投資信託は価格変動が怖い、個人向け国債は「分かりやすく、眠れる」
退職金の受け皿として選ばれやすくなっています。
個人向け国債が6年ぶりの高水準になった理由は、
金利上昇で預金より魅力的になった
元本保証+最低金利の安心感
物価高・相場不安による守り志向
高齢者・退職世代の資金流入
国の安定資金確保ニーズ
「安全・分かりやすい・そこそこ利回り」
この3点がそろったことで、再び脚光を浴びていると言えます。
参考資料 Yahooニュース 25年度個人国債6年ぶり高水準 5兆円超発行へ、利率上昇で人気
