ファッションセンターしまむら 4年連続最高益
しまむら(ファッションセンターしまむら)が近年「快進撃」を続けている。
出店・商圏設計の考え方
しまむらは「ドミナント出店戦略」を取っており、ある地域を囲い込むように複数店舗を密に配置することで、その地域での認知・支配力を高めています。
公式ビジネスモデル資料によると、ロードサイドへの出店では「15,000世帯程度の小商圏」を前提にという考え方が記されています。
つまり、“半径2 km”というのは厳密な店舗間距離を意味するわけではなく、「非常に狭い、地域住民を主な顧客ターゲットとする商圏設計」という概念を強調した表現と思われます。
毎日商品替え・多品種少量戦略
しまむらは“毎日商品替え”をうたっている。
やや誇張を含む広告的な言い回しである可能性があるが、しまむらは確かに商品回転速度を上げる方向性を強く志向しています。
頻繁に(週次・日次レベルで)商品構成を更新できる体制が敷かれている、という意味合いで解釈すべきでしょう。
しまパト(しまむらパトロール)
“しまパト”という言葉は、ファン・顧客が「しまむらに行って売場をチェックする」「新商品を見に行く」という行為を指す俗語的表現のこと。
これがしまむらのプロモーションになっていることがよく語られます。
しまパトは“顧客参加型のプロモーション”として、消費者自らが店舗に行き、情報を拡散する動きを誘発する戦略的仕掛けとも言えます。
コスト管理・オペレーション効率化
こういった高頻度の商品切り替えや小商圏重視を支えるには、裏側で非常に効率の高いオペレーションやコスト管理が不可欠です。
ローコスト運営・標準化・マニュアル化
チェーン運営の基本要素(標準化、単純化、専門化、仕組化=4S)を徹底し、無駄を排除するオペレーション設計を追求。
自前主義・物流コントロール
外部物流に全面依存せず、自社商品センターを複数設置し、店舗配送を自社で管理。
これにより物流コスト抑制と配送タイミングの最適化を図っています。
返品なしの完全買取方式
供給側(サプライヤー)との契約で、基本的に返品なしの買い切り方式を採用。
仕入管理をシンプルにして、取引コストを抑える方式を取っています。
在庫移送と値下げ戦略
売れ行き差異が出た店舗間で在庫移送をかけ、需要のある店舗に商品を回す(店舗間移送)方式を取る。
売れ残りは早期に値下げして消化、在庫回転率を高める。
このようなバックエンドの強さがあって初めて、表層的に「毎日商品替え」「掘り出し感」「来店頻度向上」という戦略が成り立ちます。
しまむらは、「半径2 kmの小商圏」「毎日商品替え」「“しまパト”(しまむらパトロール)」というキーワードが取り沙汰されている。
消費者参加型のしまむらは、今後の発展に期待がもてるといえるだろう。
参考資料 日本経済新聞 しまむら快進撃、半径2kmの小商圏が奏功 毎日商品替え「しまパト」呼ぶ
