建設業の倒産 4年連続で増加
建設業の倒産が4年連続で増加している。
「コストの高止まり × 価格転嫁の遅れ × 人手不足(+2024年の残業上限) × 需要の弱さ(住宅) × 資金繰り悪化」が同時に来ているからである。
コストの高止まりと価格転嫁の遅れ
鉄骨・木材・住設などの物価高が続く一方、下請け中心では売価に転嫁し切れないケースが多い。
2025年上半期だけで、建設業の「物価高」起因倒産は118件(全体の12%)を占めた。
人手不足
若手のなり手不足とベテランの引退で施工力が落ちる→工期延長→外注増で原価上昇という悪循環。
2025年上半期の人手不足倒産は建設業で54件と高止まりである。
加えて、2024年4月から建設業にも時間外労働の上限規制(原則年720時間など)が本格適用され、工程・コスト管理の難度が上がっている。
住宅着工の減速(仕事量の目減り)
2024年の新設住宅着工は79.2万戸(前年比▲3.4%)で、15年ぶりの80万戸割れ。
戸建て・分譲とも伸び悩み、地域の中小工務店や職別工事にしわ寄せがいっている現状がある。
資金繰り悪化
コロナ期の「ゼロゼロ融資」返済が本格化し、返済負担を抱えたまま原価高・工期長期化に直面。
2025年上半期の「ゼロゼロ融資後倒産」は316件で、建設業が62件を占めた。
金利も上向き局面に入り、運転資金の負担感が増している。
わかりやすく解説
原価が上がる(資材・人件費)
時間外上限や人手不足で工期が延びる→外注や残業のコスト増
しかし契約は固定価格/転嫁が遅い→利益が出にくい
住宅案件のボリュームも減って受注が細る
コロナ借入の返済開始&金利上昇で資金繰りが詰まる→倒産が増える
という流れである。
