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北畠具教 (きたばたけ とものり)




北畠具教像 伊勢吉田文庫所蔵




北畠具教は、塚原卜伝(つかはらぼくでん)に剣を学び、奥義である一の太刀(ひとつのたち)を伝授されたといわれる剣豪です。

天正4年(1576年)11月25日、織田信長(おだのぶなが)と織田信雄(おだのぶかつ)の命を受けた旧臣たちに襲撃されました。
織田家の刺客(しかく、暗殺者のこと)に襲撃された際、太刀(たち)を手に19人の敵兵を斬り殺し、100人に手傷を負わせ、そのうちに力尽きたといわれています。





逸話

北畠具教は剣術を好み、修行の旅をする剣客(けんかく)を保護や援助していました。
塚原卜伝(つかはらぼくでん)以外にも、上泉信綱(かみいずみのぶつな)からも剣を学んでいます。
また、具教は大和(やまと、現在の奈良県あたりの地名)の柳生宗厳(やぎゅうむねよし)と剣を通じて親交があり、上泉信綱に宝蔵院胤栄(ほうぞういんいんえい)を紹介するなど、剣豪(けんごう)たちの交流に一役買っていたといわれています。